駒澤大学の評判・口コミ【文学部編】

駒澤大学の特徴

一番の特徴は坐禅堂があり、学部を問わず本格的な坐禅について学び、実践できることだと思います。最近では自律神経を整えるためのリズム運動として坐禅が医療の分野で注目を集めていますが、正しい坐禅のやり方を知っている人は案外少ないのではないでしょうか。また、知識だけでは実践は難しいものです。駒澤大学では、坐禅の姿勢や心構えから、歴史や様々の流派まで多くのことを学び、実際に座ることを通して、精神を良い状態に保つ方法を見つけることが出来ました。仏教とも絡んでくるのですが、日本人・日本の文化を理解するうえで、国文学科に通う私にとっては、とても意義のある授業で且つ他の大学では受けることが出来なった体験です。

満足していること：授業

入学試験や偏差値は別に高くないのですが、授業は思いのほかハイレベルな点が良かったです。特に古文や漢文学、日本語文法に関しては、マーチ以上に行った友達と話していても、僕の方がよく理解しているくらいです。駒澤大学の場合、出席さえしていればテストが出来なくても単位がもらえるため、真面目に取り組む学生は少なかったですが、その分真面目に取り組んでいると先生方にも目立つらしく、よく発展的なことを教えてくれたのが嬉しかったです。

満足していること②：キャンパスの立地

渋谷まで１０分で出れるのは大学生にとっては素晴らしい条件でした。また、キャンパスのある駒沢はオリンピック公園や閑静な住宅街のため居心地の良い空間でした。加えて、最近では二子玉川の再開発が凄い速さで進んでいて、僕はそこに下宿していたのですが、やはり大学から電車で10分ほどの距離で、映画からファッション、食料品の買い物など、何でも揃っているため、大学の帰りにご飯を買ったりするのにも便利でした。また、アルバイトもたくさん募集されていて、バイトも見つけやすい環境でした。

不満に感じていること：サークル

僕の場合、バスケットサークルに興味があり入ったのですが、サークルでも強豪を自称していて下手だからと辞めさせられた友達がいたりして嫌でした。またそうかと思えば、バスケというより、みんなで遊んだり飲み会がメインのサークルがあったりと、極端で、自分のようにバスケを高校でやっていて、部活ほどではないけれど集中して楽しみたいタイプの人向けのサークルが見つからなかったのが残念でした。陸上部が有名だったり附属の高校から部活推薦で入学する生徒が割と多いためか、部活のようなサークルか、ただ集まって飲みたいというサークルが多いと思いました。

不満に感じていること②：ゼミ・研究室

僕の所属していた上代文学ゼミでは、学生間に活気が無く、先生が生徒の発表を聞いて、それに対して先生がアドバイスをして論文を提出する、という流れが2年生から4年生までずっと続き、ゼミでの討論が皆無だったのが不満でした。勿論、途中で所属するゼミを変えることもできるのですが、基本的にはどの生徒も2年生に所属した時代の文学のゼミに4年生まで在籍するのが恒例のため、ゼミを変えるわけにもいきませんでした。(卒論を書くときに不利になる上、指導教員の印象も悪くなってしまう)制度だけあり、実際は変更できない雰囲気はぜひなんとかしてもらいたかったです。

駒澤大学のおすすめ学部：文学部 国文学科

よく文学部を選ぶと就職に不利になる、という意見を聞きますが、そんなことはありませんでした。むしろ、自分を文章で表現する能力は格段に成長し、インターネットをつぎはぎしたような不自然な文章でなく、自分自身の言葉で自分のことを客観的に捉えた文章を書くことが出来るようになり、就活の際のエントリーシートを読んでいただいた時の印象もよかったと思います。また、国際化する中で、日本人とは何なのか、というアイデンティティを得るには、国文学を学ぶのが一番良いと思います。英語は大切ですが、まずは自分の生まれ育った国について、しっかりと理解を固めておいたおかげで、今知り合いの外国人と話す時に、向こうの興味を引くことができています。

駒澤大学に通って良かった？

坐禅を身に付けることが出来たのが一番の理由です。大学の2年生の頃から、毎日シャワーを浴びる前に坐禅をする習慣を、今でも続けています。やる前と比べて、物事に対する集中力・継続力が伸びていることを実感しています。元々うつ病や不眠症の傾向があったのですが、仏教の思想や文学作品に触れて色々な考え方を比較・検討して受容する中で、世界観を相対化することができ、自分に対する理解や他人を尊重する心構えなど、たくさんのことが身に付いたと思います。その反面、英語は授業のレベルも大したことがなく、ＴＯＥＩＣでは500点に届かないのが残念でした。もう少し英語の授業が充実していたら「強くそう思う」を選んでいると思います。