岩手大学の評判・口コミ【理工学部編】

岩手大学の特徴

岩手県にある唯一の国立大学です。全ての学部が道路を挟んで同じ敷地内にあり、学科を超えた交流や繋がりが盛んです。雨にも負けずで有名な宮沢賢治の母校でもあります。学生の8割ほどは近隣の東北6県出身の生徒がほとんどです。特に農学部については、東北地方の中では有名で、東北大学受験に失敗してしまった方々が多く在籍しているのも特徴です。そのため農学部の方の偏差値は他の学部に比べて比較的高めです。岩手の県庁所在地にあり、交通の便、立地もよく、決して華やかではありませんが、快適な大学ライフが送れます。

満足していること：ゼミ・研究室

教授や助教授の指導がしっかりしており、学びたいことをとことん突き詰めて学べる環境にあります。大学4年生からは各自がそれぞれの研究室に配属されますが、そこでの時間はとても有意義でした。8:00～18:00がコアタイムになっており、その時間は実験を行ったり、論文を書いたり、学会の準備をしたりと自分のスケジュールで活動することができます。また私が所属していた研究室は学会への出席が多く、国内、海外とたくさんの場で研究を発表する機会をいただけました。

満足していること②：キャンパスの立地

キャンパスは盛岡駅から20分と徒歩圏内、また大学までのバスも頻繁に走っているため、とても便利です。私は大学のそばのマンション(徒歩10分ほど)に住んでいたので通学も楽でした。冬場は極寒、雪が多く降るため少々外出が大変になります。地方都市の盛岡は東京のような華やかさはありませんが、非常に暮らしやすい環境です。たくさんのお店が集まる大通りまでも近いため、授業終わりにはよくみんなでカフェで課題を仕上げたり、お買い物に行ったりしていました。飲み屋がとても豊富です。

不満に感じていること：授業

担当教授にもよりますが、授業の出席が成績にダイレクトに反映されるため、体調が悪くても、用事があっても授業に参加しなければならなかったり、場合によっては参加しないと単位がもらえない授業もありました。私は授業の参加よりも、自分で勉強して内容を理解していたらいいんじゃないのかなと思ってしまうタイプなので、その成績評価の仕方にはとても疑問がありました。要領のいいタイプの人にとっては不利と感じてしまうこともあるでしょう。

不満に感じていること②：アルバイト・インターン

基本的にアルバイトは禁止でした。大学の授業がほとんどフルで入っているため、バイトをするとなると時間的に制約されます。私は親元を離れての一人暮らしで、少しでも生活費を自分で稼ぎたかったため、駅前の喫茶店でバイトをしていましたが、地方ということもあり、時給も低くそこまでたくさんお金を稼ぐということはできませんでした。友人の中には、深夜居酒屋でのバイトをする人も多くいましたが、学生生活よりもバイト中心の生活になり、何人かの友人は中退していました。

岩手大学のおすすめ学部：理工学部 化学・生命理工学科 化学コース

化学が好きな方にはとにかくお勧めの学科です。教授の多くは、東北大学や京都大学といった一流大学出身の方が多く、地方大にいながらもここまで質の高い授業を受けることができるのはとても特別だと思います。また教授が有名企業とコネクションがあるため、就職のサポートもしっかりしてくれます。

岩手大学に通って良かった？

私は東北大学を志望していましたが、センター試験で失敗し、岩手大学の受験を決めました。最初はいやいや通っていたものの、大学4年間、大学院2年間の計6年も通うと、愛着も湧いてきてとても素敵な大学生活を送ることができました。特に研究室に配属されてからは、念願の東北大学のある研究室と共同で研究を進めることができ、海外の学会にも参加する機会をもらうことができました。数々の学会での発表が評価され、大学院で借りていた奨学金については免除されました。