岩手大学の評判・口コミ【理工学部編】

岩手大学の特徴

岩手大学は地域に社会貢献する大学という特徴があります。例えば、私が在籍していた理工学部システム創成工学科の社会基盤・環境コースでは、建設、環境という分野だけでなく防災という分野にも特化しています。なぜなら、岩手県は2011年の東日本大震災を経験しており、人がより安心、安全に暮らすために防災メカニズムを解析し、自然災害にも強い街づくりをする必要があるからです。地域の防災について学び、社会貢献できる機会や知識を得ることができます。

満足していること：キャンパスの環境

キャンパスは総合大学と比べると若干小さいですが、各学部ごとに食堂や売店があります。ちょっとした楽しみなのですが、学部ごとにある食堂のメニューが違うということです。ちょっと気分転換に自分が属していない学部の食堂に行ったりして食事を楽しむことができます。また、中央食堂の近くに図書館があり、そこでは自習できるスペースが十分にあるので、授業と授業の合間に時間があるときなどに気軽に利用することができ、非常に便利です。

満足していること②：ゼミ・研究室

私が所属していた理工学部では研究テーマごとに研究室に配属されます。私はシステム創成工学科の社会基盤・環境コースでしたので、どこの研究室も研究室にこもって研究するというよりも実際に現場に出向いて研究材料を調査して、それを持ち帰って解析するというスタイルでした。そのため、研究室の先輩や仲間と岩手県内のいろいろなところに出かけたりして、仲間と一緒に研究するという感じがあり楽しかったです。また、研究していて壁にぶつかったときでも教授が時間をとって一緒に考えてくれ、適切なアドバイスをもらい、さらに教授を尊敬できるようになりました。

不満に感じていること：進路・就職

岩手大学は岩手県内では誰もが知っている有名大学なのですが、東京などでは地方大学のひとつとしか見られていません。そのため、就職活動では都内の同じレベルと思われる大学と比べても若干不利に感じました。しかし、逆に言うと、地元の企業に就職することを考えているならば非常に強みがあります。また、公務員志望の大勢いるため情報交換しやすいのですが、その反面、公務員試験に落ちたので大学院へ行くというような人が大勢いました。大学院の質はどうなっているのかなと思います。

不満に感じていること②：サークル

大学の規模は総合大学と比べるとどうしても小さいのでサークルはありますが、それほど活発に活動している印象はありません。私の場合、最初に入ったサークルがつまらなくてすぐにやめてしまいました。どこかおもしろそうなサークルはないかと思ったのですが、数がそれほどなかったのと活動をしているのか不明な小さなサークルばかりで、入る気になりませんでした。また、すでにサークル内で人間関係ができているので、そこに飛び込むことの難しさもありました。

岩手大学のおすすめ学部：理工学部

理工学部は他の学部と比べても就職しやすいと言えます。就職先で多いのは公務員です。そのため、先輩が残してくれた公務員試験のテキストやマニュアルなどが意外と役立ちます。もちろん、民間でも大手に就職している先輩方はたくさんいますので、インターンシップの選択肢も多くあります。

岩手大学に通って良かった？

理工学部は1,2年生のときには高校の延長のような授業ばかりでしたが、3年生から実習が多くなり、興味を持って勉強に取り組むことができました。また、4年次には研究室に配属されてより研究に没頭できる環境を持つことができます。研究室の先輩たちと楽しく勉強も遊びもできたので、卒業するのがいやだったほどです。また盛岡市自体それほど大きくない街でしたので、そのほぼ中央に位置しているキャンパスだったため、自転車で移動しやすく通学しやすかったです。