九州保健福祉大学の評判・口コミ【薬学部編】

満足していること：国試対策を視野に入れたカリキュラムを導入している

国家試験の合格率の高さをウリにしているだけあって、国家試験対策への熱の入れようがすごいです。通常の授業も国家試験を視野に入れたような内容で、無駄な授業が無かったように感じます。国家試験よりも定期試験の方が難易度が高いものもあり、おかげさまで実際の国家試験は楽々合格点が取れました。授業外でも質問にはしっかり答えてもらえるし、勉強を頑張ろうとする意志にきちんと応えてもらえる環境がここにはあると思います。

満足していること②：研究資材が揃っている

卒業論文のテーマは様々あり、文献検索で終わるものから動物実験まで選ぶことができました。私は動物と細胞を使った実験を選択しました。実験をするに当たってまず驚いたのが、実験資材や機器類の豊富さでした。担当の先生と相談しつつ実験を進めていくのですが、こちらの提案する実験方法に対して、適当な機器や資材類を提供してもらえました。予算も潤沢にあるようです。動物実験も、ラットからカエル、モルモットまで様々でした。

不満に感じていること：実習内容が厳しい

1、2年で基礎知識を習得し、3年から本格的な実験実習がはじまります。一つのテーマをそれぞれの班で実験計画を立て、与えられた資材で実験を実施し、レポートを書き、さらにプレゼンテーションさせられます。先生によっては重箱の隅をつつくような質問をしてくるので、心が折れる生徒が多かったです。テーマによっては完徹して仕上げなければいけないものもありました。厳しい分だけ得られるものは多かったですが、やっている最中はとても辛かった覚えがあります。

不満に感じていること②：臨床的な知識があまり身につかない

実際に薬剤師となって働いている今だからこそ感じることですが、大学で学べるのは教科書的な知識ばかりでした。国家試験対策に力を入れるあまりか、臨床の現場からすると基礎中の基礎しか学べません。一生勉強の資格ですが、もう少し臨床を見据えた内容であれば、一年目で脱落する新人薬剤師も少なくなるのではないかと個人的には思います。論文検索の仕方、論文の読み方や書き方なんかの授業もあればすごく助かったなと思います。

九州保健福祉大学のおすすめ学部：保健科学部

同じ授業に出る機会がなく、座学に関しては分かりませんが、体験型の授業が多いという印象です。学外での臨床実験も積極的に行われていました。対人関係のスキルアップができるカリキュラムもあるようです。技術だけでなく、心理的な成長も期待できると思います。

九州保健福祉大学に通って良かった？

資格職なので、国家試験に合格することが大学の目標とするところです。そのためには国家試験予備校並みの授業内容の濃さだと感じました。合格率も他大学に比べれば高い方なので、実績として現れていると思います。私立は学費が高いですが、この大学は特待生制度があるので、一定以上学力があれば学費が免除されます。入学後は高い成績を修めなければいけませんが、授業にある程度ついていければ大丈夫です。資格を取るには最適な大学と思います。