広島大学の評判・口コミ【文学部編】

満足していること：留学制度が充実している

文部科学省より「スーパーグローバル大学」に指定された数少ない大学の一つであるため、多くの留学プログラムが用意されています。期間も数週間の短期から1年以上の長期まで幅広く、提携大学も世界中にあるため、留学の選択肢が豊富です。また、大学や国からの支援も手厚く、金銭的援助はもちろんですが、海外旅行保険の斡旋やビザの準備などの事務手続き支援、さらには現地での授業対策や現地語の指導なども整っており、とても留学しやすい環境となっています。そのため留学に挑戦する人が多く、留学経験者と留学に興味がある学生との交流会や質問会なども開催されているため、さらに留学に挑戦する人が増えていくという好循環が生まれています。私も実際に大学の留学プログラムに2回参加し、価値観が変わるほどの貴重な経験をすることができました。

満足していること②：ゼミ・研究室が少人数で距離が近い

広大は日本中のみならず世界中から学生の集まる巨大な大学ですが、国立大学であるため、私立大学に比べればやはり学生数は少なく、また学部や専攻も細かく分かれています。そのため、ゼミや研究室の規模は、例えば私の所属する文学部であれば、ひと学年あたり多くても30人程度となり、少ないところは2、3人のところもあります。さらに、定員の多い専攻には教授も多く在籍しているため、教授一人当たりの学生数で考えると、10人以下のところがほとんどです。そのため、教授と学生との距離が非常に近く、勉強や進路に関する相談も親身になってもらえますし、卒論なども丁寧にみてもらえます。

不満に感じていること：キャンパスがとても田舎にある

広大は、医学部以外の学部は、広島市からはかなり離れた東広島市というところにあります。ここはかなり山に近い田舎の地域で、広いキャンパスを建てるには好都合だったのかもしれませんが、若い学生が休日に楽しめるようなショッピングスポットやレジャースポットが周りに全くありません。ショッピングなどをするには広島市まで出る必要があり、それには時間も1時間近く、費用も往復で1000円以上かかります。さらに、お店が少ないのに学生はたくさんいるため、アルバイトの需要と供給のバランスが悪く、なかなか好条件のアルバイトに出会えません。そのため、仕方なく広島市までアルバイトのために通勤している学生もいるくらいです。

不満に感じていること②：校舎が古く汚い

広大の校舎はとても古びていて、あまり綺麗ではありません。一応清掃は毎日入っていますが、そこかしこに蜘蛛の巣が張っていたり、虫の死骸が落ちていたりします。設備も最先端とは程遠く、机や椅子も年季の入った木製のところが多いです。最も不満を感じるのはトイレです。床もタイル張りで、古くて綺麗ではないため、あまり使いたくないです。ひどいところは、トイレが建物の外に設置されています。また、未だに和式が多いのも不快で不便に感じます。特に「スーパーグローバル大学」を謳い、多くの留学生を受け入れている大学なのであれば、留学生にとっても和式のトイレは使いづらいでしょうから洋式にすべきだと思います。

広島大学のおすすめ学部：総合科学部国際共創学科

2018年度に新設されたばかりの学科です。ここでは、学科の学生の半数近くが留学生であるらしく、授業が英語で行われるといいます。つまり、日本国内にいながらまるで留学しているかのような環境で勉強できる、珍しい学科となっています。日常的に英語を使うことで英語力の向上も期待できますし、様々な国から来た多くの留学生と交流することで、世界を広げることができると思います。

広島大学に通って良かった？

学業に関しては、広大は本当に恵まれていると思います。教授陣も素晴らしい先生が揃っていますし、少人数の専攻やゼミであるため、より質の高い学びができていると思います。また、留学制度の充実も大きな魅力です。留学は人生を変える大変貴重な経験だと思いますし、同時に社会人になると留学することは途端に難しくなるため、大学生の特権だと思っています。そのため、留学に行きやすいというのは大学の大きな長所だと思います。さらに、逆に多くの留学生の受け入れも行なっているので、大学内にいても多様な国の人と国際交流ができるのも魅力的です。しかしながら、人生で一番時間と自由があるという大学時代なのに、周りに楽しめるところがないというのはやはりとても残念です。