長崎県立大学の評判・口コミ【情報システム学部編】

長崎県立大学の特徴

長崎県立大学は佐世保市と長与町にキャンパスがあり、それぞれ佐世保校とシーボルト校と呼ばれています。シーボルト校は昔はシーボルト大学という一つの公立大学だったのですが、2005年に佐世保にもとからあった長崎県立大学と合併して今の形になっています。私はシーボルト校にある情報システム学部に在籍しているのですが、この情報システム学部は2016年に新設された学部です。つまり、私は新設学部の一期生になります。同学部の中には情報セキュリティ学科という学科があるのですが、この学科は日本の大学の中で唯一のセキュリティを専門に学ぶ学科ということで話題になっていました。

満足していること：授業

2016年に新設された情報システム学部には長崎県からそれなりの予算が割かれているようで、学部新設にあたりさまざまな設備が新調されています。中でも情報セキュリティ学科が誇る演習設備は企業のデータセンターに匹敵するレベルにあります。そのようなほかの大学にはまずおいていない設備を学生である自分たちがほとんど自由に利用できる環境というのはものすごくありがたいことです。自分が所持しているPCだけでは絶対にできないような経験を積むことができるので、この設備にはとても満足しています。

満足していること②：サークル

私はとある情報系のサークルに所属しています。このサークルではCTFという情報セキュリティなどに関する技術力を競い合う大会などに積極的に参加しています。ただ大会に参加するだけではサークルである意味はあまりありませんが、この大会はチーム戦であることが多いので日ごろからスキルや知識を磨いていくことが重要です。そのためには実際の大会の形式に近い環境を作る必要があり、サークルの存在がありがたくなってきます。大学の学生自治会もサークルの活動をよく理解してくださり、必要な予算もしっかりと割いていただけるので満足しています。

不満に感じていること：進路・就職

長崎県立大学は公立大学です。大学の立場として考えると当然なのですが、県内で就職することを前提としているところがあります。私は情報システム学部に所属しているので、将来は当然情報系の企業に就職したいと考えています。しかし、長崎県内のIT企業は少なく安定した収入を得たいと考えると長崎を出る以外の選択肢はまずありません。大学で就職に関する講義がありましたが、どれも情報系の学生にとっては意味のないものばかりでした。どう考えても長崎では仕事がしにくいはずなのに県内の就職を勧めつづけるのはいかがなものかと思っています。

不満に感じていること②：キャンパスの立地

私が通うシーボルト校は山の上にあり、正直に言って嫌な場所にあります。閑静な住宅街の近くにあるので雰囲気はいいのですが、交通アクセスが悪すぎます。近くにJR長与駅がありますが、そこから大学に行くには100m近い高低差の坂を上らなければなりません。大学に向かうバスもありはしますが本数が少なくあまり当てになりません。また、市街地も歩いて行くには遠すぎる距離で自分で移動手段を持っていないと相当不便な場所です。

長崎県立大学のおすすめ学部：情報システム学部

長崎県立大学の情報システム学部には情報システム学科と情報セキュリティ学科があります。どちらの学科にも専門の演習設備があり、先生も総じて面白い方ばかりです。情報の分野は今の世の中ではとても需要がありますので来て損することは絶対にありません。

長崎県立大学に通って良かった？

少なからず不満な点はありますが、それを補って余りある魅力を持つ大学だと思っています。ほかの大学には絶対にない演習設備があり、どの先生も学生との距離がとても近く大学生活が楽しいです。学部一期生であるお陰で一年生の時に学部の先生を占有することができたので今ではとても信頼されるようになり、先生とともに研究をすることもあります。ほかの大学に進学していれば今ほど充実した大学生活は送れていなかったと確信しています。本当にこの大学に来て良かったと思います。