長崎県立大学の評判・口コミ【国際情報学部編】

志望理由

小学生の頃から歴史が好きで、中学生になると歴史の中でも日本史に興味を持つようになりました。高校生になると、日本史の中でも幕末に興味を持ち、当時自身が住んでいた長崎県が幕末において重要な地域であったということを再認識したと共に、長崎そのものの歴史に興味を持つようになりました。幸い、長崎県立大学には長崎学の権威が教授として在籍しており、長崎大学よりもよりマニアックな授業が受けられることが分かりました。また、件の教授がゼミを受け持っていることも分かり、その教授の元で教えを乞うべく、その学部を選びました。

大学で勉強していること

国際交流学部ということもあり、外国語も学びました。メインは日本史でかつ長崎学ですが、国際化を謳う大学でもありましたので、世界経済や国際問題、国際法等のグローバルな内容に加え、アフリカの少数民族の専門家や発音学といった珍しい授業もありました。長崎の歴史といっても、そのときの長崎でどういうことがあった等の表面的なことではなく、こういった服が流行ってこういった本が読まれていたという世俗的な面から学びました。

満足していること：長崎を学ぶには最適

長崎の風土の特徴や長崎の風俗について、明治時代や大正時代の新聞を読み解くというユニークな授業もありました。その他、長崎の出島でどのようなものが南蛮人から好まれていたのか帳簿から読み解いたりもします。マニアックですが、裏を返せば長崎県立大学以外では取り上げない教材だと思います。外部講師を招くことも多かったのですが、県外の大学の講師も長崎に関連付けた授業展開をしていたので、長崎学という授業のコマを入れていなくても必ず長崎に関係することを学んだ記憶があります。

不満に感じていること：敷地が僻地

とにかく敷地が町中から離れています。言わば住宅街にあり、その上ここ20年くらいで開発した地域にある大学なので、学生はバスで通学するしか方法がありません。そのバスも本数が少ないため、乗り損ねると1時間待つこともよくあります。電車は通っておらず、バス以外の通学方法と言えばタクシーか自家用車ですが、駐車場がそもそも少ないため、毎年抽選で駐車場を決めています。当選する人も多くなく、正確な人数は発表されていませんでしたが、落選する人もいると聞いています。周囲に施設が少ないので、授業終わりに遊びに行きづらいのがネックです。

長崎県立大学のおすすめ学部：国際社会学部

現在は当方が在籍していた学部は失くなってしまい、名前を変えて別の学部になりました。国際社会学部ですが、学ぶ内容は変わりません。個性的な教授がたくさんいるため、ひとつのことを極めて学びたい人にも向いていますし、広く浅く学びたい人にも向いていると思います。

長崎県立大学に通って良かった？

長崎にある博物館や美術館と提携していたため、授業の一貫でバックヤードを見せていただいたり、学芸員の仕事を見学させていただく機会もありました。他の大学では行っていない取り組みです。バックヤードも作業を見るだけでなく、私が授業を受けたときは古文書の解読や欠けてしまった唐時代の陶磁器の再生を行っていました。美術品にとって適正な湿度や温度があり、それを調節する仕事を体験させていただくなど、専門の大学でなければ受けることが無い授業が魅力です。