札幌市立大学の評判・口コミ【デザイン学部編】

札幌市立大学の特徴

札幌市立大学はデザイン学部と看護学部という非常に珍しい組み合わせの２学部で構成されています。看護学部は札幌市立病院、デザイン学部は札幌芸術の森の隣にキャンパスがあり、自分たちの専門分野について学びやすい立地であると言えます。普段は異なるキャンパスでそれぞれの専門分野を学びますが、語学や一般教養の授業は同じ教室で受けます。中には遠隔授業といい、デザイン学部のキャンパスで行われている授業の様子をリアルタイムで、看護学部キャンパスへ配信する授業もあります。中でも地域貢献に関する二学部合同の授業には大変力を注いでいます。デザインと看護、両方の視点を併せ持って、地域に貢献できるプロジェクトを考案し、時には実践します。

満足していること：キャンパスの環境

デザイン学部のキャンパスは札幌芸術の森という、美術館、工房などを併せ持つ非常に大きな芸術施設の隣にあります。芸術の森美術館では年間を通して様々な展示が行われていますが、札幌市立大学の学生は無料で入ることができます。また、自分たちの作品の展示を芸術の森で行うこともあります。授業の一環で芸術の森を訪れることも何度もあり、芸術鑑賞や自身の作品を評価してもらえる場としても利用できることから、非常に優れた学びの環境と言えるでしょう。

満足していること②：サークル

美術、写真映像、バンド、服飾製作、ダンス、演劇などをはじめとする多くのサークルが存在します。どのサークルも大変クリエイティブで、外部とのつながりが非常に強いのが特徴です。サークルでは作品を外部展示し、評価してもらうことができる場も非常に多いため、たくさんの学生が積極的に活動を行っています。私個人もストリートダンスサークルに所属していましたが、踊るだけではなく、ダンスと映像を融合させる作品を作ったり、学外での様々なダンスイベントのフライヤー制作を行ったりと、他大のダンスサークルとは一味違う取り組みができたことに特に満足しています。

不満に感じていること：授業

大学の教授たちも、ある意味とてもデザイナー気質を持つ大変独特な方が多く、「先生」という感じではありません。そのため授業も教科書を見て進め、確実な知識を身につけるというやり方はあまりとられませんでした。私はデザイン学部で建築を専攻していましたが、建物の構造、細かい部位などは後回しにし、まずはデザイン性を重視した設計を行うのがこの学校での主な進め方でした。ある意味この方法が「建築学部」ではなく「デザイン学部」らしくて良いところなのかもしれませんが、もうすこし専門的な知識を学びたかったです。

不満に感じていること②：キャンパスの立地

キャンパスの環境は良いですが、通いやすさから見た立地はあまり良くありません。札幌駅から地下鉄で真駒内駅まで20分、真駒内駅からデザイン学部キャンパスまでバスで20分の時間を要します。また、大学周辺はアパートなどが少ない上、大学への車通学は禁止されているので、多くの学生が時間をかけて登下校しています。普段は誰も訪れないようなへき地にあるキャンパスですが、隣の芸術の森で大きな展示がはじまると、とたんに交通網が混雑して渋滞などが起こり、なかなか学校へたどり着けないことも悩みの種でした。

札幌市立大学のおすすめ学部：デザイン学部

大変珍しい市立でデザインを学べる環境です。学費の面でも親に大きな負担をかけずに済むことができたと思っています。もちろん看護学部もおすすめです！優秀で熱心な学生がとても多く、みなさん立派な看護師、助産師、保健師になられています!

札幌市立大学に通って良かった？

とてもクリエイティブで個性的な友達、知り合いがたくさんできました。芸術アート、ゲーム、音楽、ファッションなどあらゆる分野で自分の熱中できる好きなもの、譲れないものをもっていて、ＳＮＳで自分の作品を広めたり、大きな賞を取ったり、「自分も負けていられない！」と常に思わせてくれる環境でした。強烈な個性を持つ人が本当にたくさんいて、毎日いろんな刺激を受けました。そんな人たちと一緒に討論しながら何かをデザインするような経験は自分にとってもとても貴重なものでした。