筑波大学の評判・口コミ【人文・文化学群編】

満足していること：サークル活動

趣味や嗜好、性格が似通った人物が集まりやすいコミュニティなので、その後の人生の人間関係を築くために最適な空間です。大学という場であるので、あらゆる専門やあらゆるバックグラウンドを持った人と交流することができます。また、サークル仲間で出かける旅行なども、とても良い思い出作りになります。サークルという性格上、部活動のようにお互いを縛りすぎることもなく、ほどよくまとまって活動をすることができるという特徴があります。ですから、サークル活動は大学生活において重要な活動拠点の一つです。

満足していること②：幅広く学べる

私の大学では、それぞれの学部(学群といいます)の授業を自由に履修し、単位として認定することができます。従って、様々な学部・学科の授業に顔を出しながら、自分の興味のある分野をかなり深く専門的に学習できる環境が整っています。私は実際には人文学を専門としていますが、興味のある分野として国際学や心理学、また理系でも工学分野や情報学など、幅広い分野を学びました。また、国立大学では珍しく体育と芸術が専門で学べる制度があるので、そのような分野にも気軽に顔を出すことができます。従って、授業は自分の知的好奇心を最大限に満たすことのできる場所です。

不満に感じていること：キャンパスが広すぎる

まとまったキャンパスを持つ大学の中でも日本最大級の面積を持つ大学ですが、広すぎます。広すぎて、授業間の移動がとても忙しかったり、それに見合う設備が不足していたりと不満が多いです。特にキャンパス内を長距離移動しなければならないため、自転車を用いることが普通ですが、駐輪場が不十分で、特に新入生が入って最初の4月や5月辺りは、キャンパスに自転車があふれかえっていてとても危険なところもあります。特に雨の日は地面も滑りやすく、歩行者と衝突するようなケースもたまに見られます。

不満に感じていること②：キャンパスが古い

日本で古くからある大学の一つですが、改修工事がまだ不十分です。特にここ最近では、人文学類の生徒が最も頻繁に利用する「第一エリア」の連絡路にある、鉄の屋根が落下する事件が起こりました。原因は経年劣化です。以降あちこちで改修が進められていますが、いまだに整備は不十分であり、そこかしこに問題を残しています。また、古いせいか、冷房や暖房の設備も不十分で、真夏や真冬の時期の教室の環境が厳しく、冬場はコートを羽織りながら授業を受ける生徒も見受けられます。そのような点は早急に改善してほしいと思っています。

筑波大学のおすすめ学部：人文・文化学群

近年は教育系、人文系学部の縮小がニュースで取りざたされています。短期中期の成果を出し続けなければいけないと考える今の日本の社会の中で、最も本質的なものを最も広い展望で眺め、それをなすにはどうしたらよいのかを考えるためには、やはり人文学が不可欠であると考えます。従って、現代社会の人々のうわさや流行に惑わされず、真に自分の目指す先を考えるための訓練の場として、最も有効な学部であると思われる人文・文化学群をお勧めします。

筑波大学に通って良かった？

最近は都内へ連絡する「つくばエキスプレス」が開通したことで、都心へのアクセスは非常に便利となりました。また、都会ではないですが完全に田舎というわけでもなく、勉強やサークル活動に集中するにはとても恵まれた環境であると感じています。また、各学学類(学科のことをそう言います)の風通しがよく、自分の関心を広く自由に満たせる校風がある点が、他の大学にはない、この大学の特色なのではないかと思います。変わった人も多いですが、自由に自分のなすべきことを追求できるという環境は、案外得難いものだと思います。