東京大学の評判・口コミ【理学部編】

東京大学の特徴

東京大学には、進学選択という制度があります。この制度では、大学1年、2年の前半の成績から3年以降の専門課程で学ぶ学科を決めるという制度です。大学1、２年生は全員が前期教養学部に所属します。前期教養学部は、大きく分けて六つの科類、例えば理科一類、文科三類などにわかれていて、科類ごとに必修科目が存在します。その必修の他に受講することができるのが総合科目です。これは、科類に関係なく自分の興味のあるものをとることができます。必修と総合科目両方の成績を考慮して、3年生以降で何を学ぶかを決めることになります。

満足していること：ゼミ・研究室

理学部化学科の教授は、ほとんどが世界の第一線で活躍されている研究者です。そのため、研究室では世界の最先端の研究に触れることができます。また、もちろんですが所属する学生にも優秀な方が多く刺激になります。また、化学科には化学のほぼすべての分野の研究室が存在することも魅力的です。基本的な化学の分野は有機化学、無機化学、物理化学ですが、それらの分野を研究している研究室が揃っています。そのため化学のどんな分野に興味がある人でも必ず自分の興味にあった研究室を見つけることができます。

満足していること②：授業

化学科では、午後は週4回学生実験があります。その学生実験では、ひとりあたり一つのドラフト(化学実験を行うスペース)が用意され、器具もひとりひとりに振り分けられている、と非常に恵まれた環境で実験を行うことができます。また、内容もあらゆる分野の実験を網羅していて、とても充実しています。化学と実験は切っても切れない関係にあるのでこのように学生実験の設備と内容が恵まれているというのはとても素晴らしいと思っています。

不満に感じていること：キャンパスの立地

東京大学の主なキャンパスは駒場キャンパスと本郷キャンパスです。駒場キャンパスは、渋谷駅から井の頭線で二駅のところにある駒場東大前が最寄で、駅をでるとすぐにキャンパスの正門が見えます。しかし、井の頭線の急行列車は駒場東大前駅を通過してしまうので、少し不便です。また、本郷キャンパスの最寄駅は幾つかあり、本郷三丁目、根津、東大前なのですが、こちらはどの駅からも遠いというのが難点です。学部によっては駅から近いところもあるのですが、私の所属する理学部化学科の授業のある建物は、どの駅からも10分ほどかかってしまいます。

不満に感じていること②：女子率がとても低い

東京大学に所属する女性の割合は全体で2割ほどで、女子の多い文科三類や文学部で3割ほど、女子の少ない理科一類や理学部、工学部では1割にも満たないことが多いです。また、前期教養学部の場合は科類だけでなく、第二外国語に何を選択したかによって振り分けられるクラスでも女子のいる割合が変わってきます。フランス語は多いですがドイツ語は少ないです。私は理科一類のフランス語のクラスから理学部化学科に進学したので、どの環境でも全体的に女子が1割から２割程度で、男子ばかりの環境でいづらさを覚えることがたまにあります。

東京大学のおすすめ学部：経済学部

経済学部は、ゼミによっては多くのつながりができるなど就職ではとてもネームバリューがあり、強いです。さらに、勉強したい人もそうではなく勉強以外のことに時間を使いたいという人も経済学部ではやっていくことができます。理系学部のように課題に追われるということも比較的少ないです。

東京大学に通って良かった？

周りの学生や教授が非常に優秀である、というのがいちばん東大に通って良かったと思えるポイントです。勉学だけではなく、運動や音楽を得意とする学生も相当な数います。優秀な学生に囲まれることで、勉強だけでなく音楽など自分の趣味に関してもやる気が出るようになりました。もちろん、自分の好きな分野の勉強の話が出来る(私の場合は化学です)というのもとても魅力的です。また、学生にはいわゆるオタクが多く、漫画やアニメの話が通じるのも、東大に通ってい良かったと思えるポイントです。