学歴フィルターとは？どの大学から学歴フィルタに引っかかるか口コミから検証【学歴フィルター42校】
本記事では、新卒採用時に大学を基準として一定のハードルを設け、ふるいにかける「学歴フィルター」について解説します。併せて、どのランクの大学から学歴フィルターの（悪い意味での）影響を受けるかについても、大学スクールナビに寄せられた口コミから検証しました。
学歴フィルターの意味とは？
今年も大学生による就職活動のシーズンが本格的に始まっています。大学生たちは、どんな会社に就職するのか、将来のことを真剣に考え、自己分析や業界・会社研究、説明会・セミナーに足を運びます。
学歴フィルターとは、企業説明会・エントリーシートなどの就職活動における重要なプロセスにおいて、大学名・学歴を基準として足切りされてしまうことを言います。
嘘ではない！学歴フィルターは実際に存在する
学歴フィルターの存在を都市伝説のように思っている方もいるかもしれませんが、学歴フィルターは実際に存在します。大学スクールナビに寄せられたリアルな口コミを見てみましょう。大学名とセミナーの枠数に関連があるという口コミです。
就職活動においては未だに学歴フィルターは存在していて、他大学の友人と同時に申し込んだセミナーにおいて、友人の入力画面では満席となっているにも関わらず、自分の入力画面では多くの席が残っており（中略）
SNSでも同様の投稿がみられます。
「えぇ～～～もう説明会ぜんぶ満席～～～？？？はやい～～～😭😭😭」って思って嫌な予感がしたから自分の登録情報いじって早稲田大学にしたらぜ～～～んぶ空席でした～～～！！！！！！Fラン大学の仲間のみんな～～～！！！！！！強く生きていこうな～～～～～～！！！！！！！！！！！！ pic.twitter.com/QtEG9zrXfH
— 🐧ちはな🐧 (@as_un_0655) 2018年2月28日
やけに満席だらけだなと思って登録してる大学を国際信州学院大学から信州大学に変えてみたらあっさり空いた・・・学歴フィルターってマジであるんだなぁ・・・ #学歴フィルター #国際信州学院大学 pic.twitter.com/AaXaDuYXec
— 国際信州学院大学コンピューター同好会(新会長) (@SUI_SCC) 2018年4月7日
なぜ学歴フィルターは存在するのか
学歴フィルターは、新卒採用において大量の学生からエントリー・応募がくる大手企業を中心に存在しています。
いくら大手企業とはいえ、新卒採用の実務に関わっているのは数人しかいないケースが多いです。数人の採用担当者が一人一人の応募情報を吟味し、次のステップに進めるか否かを判断していると、かなりの時間がとられてしまいますよね。そこで、大学名で足切りすることで、採用活動を効率的に進めたいという狙いがあるのです。「優秀な人材を見つけること」を目的としつつ、「採用担当の仕事を効率的に進めること」を考慮した上で生み出されたものが学歴フィルターです。
学生からすると、せっかく応募しようとしているにもかかわらず、選考を受ける機会すら与えられないのはとても悔しいですよね。
機械的に足切りをしていくことに対してネガティブな声がある一方で、以下のように感じる人がいることも事実です。
何が悪いん？
学歴フィルターがバレる。帝京大学だと満席なのに早稲田だと予約可 (netgeek) – https://t.co/SZgFItz8a4— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2018年3月3日
学歴フィルターdisする人多いけど、経験上、学歴はかなり信頼出来る。
少なくとも自分に重要なことを判断し努力する能力があるかは判断出来る。もちろん環境ノイズ等精度の下落に影響する要因はあるが他に何を信頼するってのさ。
自己PR笑？— シャイニング丸の内 (@shimaru365) 2019年5月4日
学歴フィルターに引っかかる基準・ボーダーは？口コミから検証
ここからはどの大学から学歴フィルターに引っかかりやすくなるのかを、大学スクールナビに寄せられた口コミから紐解いていきます。
関関同立・MARCH(マーチ)以上の大学で学歴フィルターに引っかったという口コミはゼロ
関関同立・MARCH(マーチ)以上の大学でネガティブな影響を受けたという口コミは一件もありませんでした。実際に口コミを確認してみましょう。
やはり今の時代はフレキシブルといいながらも、学歴重視の傾向があります。就職活動をしていると、やはり学歴フィルターのようなものを感じる時があります。そんな時、慶應義塾大学に入ってよかったなぁ?とものすごく思います。
就職活動でもよく学歴フィルターに引っかかるような話をよく耳にしますが、関西大学というとだいたいはわかってくれるので、学歴面で不利になるようなことはほとんど感じることはありませんでした。
関西大学卒業生の就職先リストには多くの大企業の名前が連なっています。就職活動の際に、企業によってはいわゆる学歴フィルター（大学のレベルによってエントリーシートで切り捨てられる）をかける恐ろしい風潮がありますが、関西大学は何の問題もなく通過することができます。
私は１社も書類審査で落ちた経験がありません。すなわち学歴フィルターに悩むことがなかったということです。業種問わず面接の機会を頂けたので、自身の人柄や能力を十分伝えられ、無事第一志望の大手金融機関に内定を獲得することが出来ました。就職に強い大学なので入学してよかったと思います。
就職に強く、大手の企業を志望している方には特にオススメです。学歴フィルターで振り落とされるという話も聞いたことがありません。
就職活動の際、全国でもある程度名前が知られている大学であるため学歴フィルターに引っかかることがないという点です。現在の日本においてまだ学歴で受かる企業と受からない企業が存在するためまず第1段階としてそこを突破できるのはかなり大きな利点だと考えています。
私の受けた範囲では就職試験で学歴フィルターを感じたことはありませんでした。OB・OG訪問のしやすさも他の大学よりも上だったのではないかと思います。
同志社大学経済学部経済学科というだけで、まず学歴フィルターにかかった覚えがなく、就職活動を有利に進めることができたと思います。大手企業を5社くらい受けたのですが、全社最終面接まで行けました。
青山学院大学生というブランド力は想像以上です。就活で学歴フィルターに引っ掛かることはまずありません
また、大学ランクで関関同立・MARCH(マーチ)クラスに位置する大阪市立大学も、学歴フィルターに引っかかることはなかったという口コミが見られました。
偏差値の割に全国での知名度は高くありませんが、関西での知名度はあることと、大手企業の学歴フィルターに引っかかることはありません。外資系一流企業には強くありませんが、日系大手企業への就職は大学の名前で苦労することはありません。また地元への意識が高いから関西での就職には特に強く、優良中小企業など関西中心で働きたい他考える人間にとってはコスパのいい大学であると思われます。
日東駒専・産近甲龍は学歴フィルターの影響がありそう
日東駒専・産近甲龍に該当する大学においては、「学歴フィルターの影響を感じた」という口コミがいくつかみられます。学歴フィルターを設定している企業は、日東駒専・産近甲龍あたりの大学を一つの基準としている可能性があります。
実際に口コミを確認してみましょう。
日東駒専に位置する東洋大学は就職活動において不利になることが多いです。メガバンクや大手の商社では、ESでの学歴フィルターで落ちてしまうことも少なくありません。実際、学部の中から、有名企業に入社するひとは少数派で多くの人は優良中小企業に入社している印象です。
就職に関しては、学歴フィルターがあるので、私たち産近甲龍レベルでは、とうてい勝つことのできない競争があって、それがすごく不安です。
就職活動に関しても、よほどの大手企業でもない限り、学歴フィルターのようなものはなかったと感じています。学歴が理由で弾かれた、と感じた選考は数えるほどしかありませんでした。
「よほどの大手でなければ学歴フィルターがない＝大手は学歴フィルターがある」という解釈もできそうです。
また、愛愛名中の構成大学である中京大学に所属する学生も、実際に就職活動をした上で、以下のような回答をしています。
今年一１年間就職活動をしてきましたが、学歴コンプレックスを感じることがあり、ないようである学歴フィルターにかかってしまいます。
一方で、思ったよりも学歴フィルターの弊害がなかったというコメントも見られました。とはいえ、口コミから総合すると、日東駒専・産近甲龍の大学は、学歴フィルターの影響を一定受ける可能性があると言えそうです。
ここ数年で大学のブランド力が大きく上がってきているのがインターンシップでよく分かります。入学した当時は、産近甲龍という学歴フィルターにかけられると落とされてしまう大学だと思いましたが、ここ数年で大きくその評価が変わってきているようです。
「学歴フィルター42校」という言葉も
学歴フィルターの影響を受けない「学歴フィルター42校」という言葉をご存知でしょうか？いつ、どこから出てきた言葉なのかは定かではありませんが、以下の大学を示すようです。
旧帝大(7校)
北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学
関東圏国公立(13校)
一橋大学、東京工業大学、お茶の水女子大学、筑波大学、東京外国語大学、東京医科歯科大学、東京農工大学、電気通信大学、東京都立大学、横浜国立大学、横浜市立大学、千葉大学、埼玉大学
首都圏私立(12校)
早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、芝浦工業大学、ICU
関西国公立(5校)
神戸大学、大阪府立大学、大阪市立大学、大阪外国語大学(※現在は廃止)、奈良女子大学
関西私立(4校)
その他公立(1校)
各大学の顔ぶれを見ていると、先ほどご紹介した基準とも合致していると言えそうです。
就活の際は、学歴フィルターを気にせずにエントリーすることが大切
「〇〇社は学歴フィルターがあるから受けても無駄だよ」など、世間一般で言われていることと、実際の採用実績に乖離があることもあります。
【学歴フィルター】
ESとWEBテ通ればいける関係ない
ソフトバンク、楽天、アクセンチュア、キーエンスは学歴は気にしてないで有明
(野村総研、NTTデータ等は気にしてる)
正直、学歴よりも個人のレベルや準備力。(入社後に出世したい方は、第一志望の会社役員の出身学歴調べた方がいいです)
— 24/25卒向けに外資IT内定者が教える就活 (@riku_shuukatu) October 6, 2022
MARCH関関同立から5大商社には入社実績があります。
過去29年間で、法政→三菱商事（31名）、中央→三井物産（64名）、立教→住友商事（190名）。
「どうあがいてもMARCHや関関同立から5大商社は難しい」ということはないと思いますが、いかがでしょうか？— 福島 直樹『学歴フィルター』（小学館新書・発売中） (@fksmnok) 2018年7月27日
学歴を過度に気にして、エントリーすらしないのはもったいないこと。もし「絶対にこの企業に入りたい」という企業が見つかったなら、まずは臆さずにエントリーしてみましょう。
ただし、筆記試験で落ちないように頑張ってくださいね！
コンサル会社の新卒採用において学歴フィルターは私の知る限りは存在しない。勝手に筆記試験で落ちるんや。#コンサルあるある
— ハレクラニン (@JPY1031) 2018年8月21日
